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桔梗色のきたじー
栃木駅。栗橋の方を向き、撮影。念のため言っておくと、ちゃんと安全は確保して、周囲への配慮もした。
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『80%モノクロ』
新大平下駅の近くに、例の製作所があるとのことである。だから、この路線をたまに通る急行列車(これは間違っても特急ではない)が停まってくれるのだそう。
栃木からの帰り道。東武日光線。複線区間であるが、車両数も本数も少ない。そのため、栃木駅にいざ列車が来ると、座席が埋まるまで5秒ちょっとしかかからない。
駅で待っていたところ、いかにも青春色の衣服を纏う青年たちがぞろぞろとホームに来た。――明らか、高校生である。
ドア横のボタンを押して乗車する。座席は、先程言ったような具合で早く埋まった(私は座席を取らなかった)。奇遇にも、私もモノクロの衣服を着ていたため、車内が一気にモノクロだらけになった。
今、車内は、白、灰、黒の他に、各々の肌の色だけである。
「こんなに白だらけになることがあるのか」と最初は思った。しかし、新大平下、静和、藤岡……と停まっていくうちに、ぞろぞろ高校生たちが降りて行く。埋まったはずの座席の緋が、やがて顔を出した。この列車が終点に着いた頃には、きっと、もっと車内に色が増えていくに違いない。
そう、それはまるで、さっきまで曇りだったこの空のよう。
栃木に来る途中、少しの間だけ雨が降っていた。しかし、帰りのこの列車に乗る頃には、雲の間から日光が射し込んでくるまでになったのである。
とはいえ、時間も時間だ。この時期、夜が早くなり始める。せっかくの晴れ間、せっかくの日光。しかし、間もなく暮れる。
早く帰らねば。
東武日光線に乗ったものの、日光までは行っていない。でも、栃木駅で日光を浴びた。ややこしい。
この列車ががなる傍ら、私はつまらぬ洒落を脳から追い出すのだった。

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