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サディステレス
秘密倶楽部の扉
その夜、先輩に連れられて着いたのは、都心のビルの一角。
外観はごく普通で、看板もない。
ただ重厚な扉だけが、不思議な存在感を放っていた。
インターホンで合図すると、低い音を立てて扉が開く。
中に一歩踏み入れた瞬間――空気が変わった。
外の喧騒が遠のき、異世界に足を踏み入れたような静けさ。
「ようこそ。ここが“秘密倶楽部”よ」
先輩が囁く。
案内されたホールは、薄暗い照明の中に浮かぶ舞台が一つ。
壁にはアート作品のように写真や絵が飾られ、静かに音楽が流れている。
会話の声も低く、まるで美術館の中に迷い込んだような雰囲気だった。
観客は男女さまざま。
皆、普通の人に見えるのに、どこか洗練された落ち着きがある。
目の奥に共通して漂うのは――この世界を知っている者だけが持つ秘密の光。
やがて舞台に、ひとりの女性と演者が現れた。
静かな照明の下で、縄がするすると流れるように動き、女性の裸体を彩っていく。
痛みや苦しみの影は一切ない。
そこにあったのは――「彫刻」が完成していくかのような神聖さ。
観客の視線は真剣で、誰もがその一瞬を焼き付けようとしていた。
拍手も歓声もない。ただ、静かな息づかいが会場を包む。
私は息をするのも瞬きをするのも忘れていた。
目の前で繰り広げられているのは、欲望ではなく、まぎれもなく「芸術」だった。
胸の奥で何かが震える。
怖さよりも、強烈な魅力に惹き込まれていく。
「もっと見たい」――その想いが溢れ出す。
でも同時に、不安もある。
(私がこんな場所にいるなんて、もし誰かに知られたら……)
(それに、私自身も、舞台に立ってみたいなんて思ってる?)
葛藤と興奮がないまぜになり、頭が混乱する。
でも目は、決して舞台から離せなかった。
ふと隣を見ると、先輩がじっと私を見ていた。
「どう? これが本物の世界よ」
耳元に落ちるその声に、背筋が震える。
「あなたも……もっと深く、知りたくなったんじゃない?」
その言葉は、心の奥の欲望をすべて見透かしていた。
私は返事をする代わりに、小さく頷いてしまった。
その瞬間、もう戻れないと分かった。
私は完全に、この世界の扉を開いてしまったのだ。
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まち

うみ🐳

💡こま

珈琲
2ヶ月前ピックアップあったよな?その時課金してでも引くべきだっためちゃくちゃ悔しいちくしょう

ミスミ

てまる
🐟サバ 桜に夢中🐼🎴
暑いね〜☀️
皆さん、夏バテなどしていませんか?
トンボは強いね〜
この暑さにも問題なし
水場をスイスイ飛んでおります( 〜'ω' )〜🍀*゜
それに引き換え。。。
足取りが重い
ささっ、あと半日[冷や汗]
最後の力を振りしぼって、参りましょうか[目が回る][目が回る][目が回る]





ふるち

生きろ

ゆう
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