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へろむ
彼女は煙草に火をつけて、しばらく煙を見てから言った。
「それはね、自分の感覚を相手に押し付けたいだけのことなのよ。」
「押し付け?」
「そう。毎日がいいって人は“毎日じゃなきゃ不安だ”って感覚を押し付けるし、たまにでいいって人は“距離が欲しい”って感覚を押し付ける。どっちも同じ。」
「じゃあ、答えはないのかな。」
彼女は笑った。
「答えなんて最初からないわ。ただね、その押し付け合いをまだ楽しいと思えるうちは青春なの。ゲームみたいにね。」
「……じゃあ僕はまだ青春の途中ってことか。」
「そうね」と彼女は灰皿に煙草を落とした。「でもそのうち、ただ疲れるだけになるわよ。」
僕は黙ってグラスの氷を口に含んだ。冷たさが、妙に現実的だった。
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