またいつもの変わり映えしないセトリだし、あのダサ衣装持っていったのもなんだかなーって感じ。。。

金木犀がこういう木で、この香りが金木犀だということを知ったのは２年前です。

金木犀を５０cmくらいの植物だと思い込んでいたので、視線は下の方でオレンジ状のモノを探していました、見つかるはずありません。

グラ友から「葛飾区新小岩のここに咲いているのが金木犀です」とピンポイントで指定していただいて見に行ったのでした。
大きな木でした。
そしてこの香りが金木犀だと認識したのでした。

ここのところの東京は小雨が続いているせいか、そこかしこで金木犀の香りがします。

これだけ金木犀が街中で香るのですから、金木犀を認識する２年前以前も私はこの匂いに身体がぶち当たっていたはずなのです。でもそれが何なのかを認識すらできていませんでした。
知らないってちょっとこわくて不思議。

「それを知らない世界線」って想像するのは楽しい。

連絡先を残さずに家を飛び出してから数年後、大阪難波の雑踏の中で父とばったり出くわしました。

難波アメリカ村の雑踏の中で、カメラを持った女性と出会いました。

それぞれの出会いはその後、
父を山の中に埋める覚悟が生じるほどの争いと結婚、猫を連れて姿を消すのを経験します。

どちらも雑踏の中でしたので、ほんの数秒の時間差、ほんの数メートルの位置の違いがあれば父と、彼女と出会いませんでした。

父と再会しなかった、彼女を知らない世界線はどんな人生だっただろう…