エケチェンは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の母を懲らしめねばならぬと決意した。エケチェンには空腹が分からぬ。エケチェンはまだ胎児である。母を蹴り、たまに寝返りを打って暮らしてきた。けれども食事に関しては、人一倍敏感であった。(母目線)………体調が悪い中、我が子のためと思って自分を奮い立たせて作って食べた昼ごはんを3口目にして全て吐き出させられました。もう19週です。多分悪阻とかじゃなくてもはや我が子の好き嫌いだとおもう。