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桔梗色のきたじー
どういう経緯でそこにいたか分からないが、目を開けると、カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)の内部だった。
その廊下は、確かに奇妙な形だった。若干不揃いなアーチが廊下を覆っている。途中、ベンチの代わりなのかよく知らない円柱形のオブジェが散見された。
不意に、女性がやってきた。真っ黒なドレスを着ているが、これはきっと喪服ではない。ラメが入っていて尚且つ躰の曲線が分かる服は、そういう場面に合うはずがないから。
女性は、私を見つけ、無表情のまま(?)私に近付いてきた。このとき、女性が私より背高であることに気付いた。
私の目の前まで来ると、女性は私の顔に手を添えながら、右頬に唇を落とす。
「薄暗がりでキスなんて、雰囲気があると思わないかしら?」
その顔に微笑みを湛え、少し低い声で囁いてきた。瞬間、周りの景色がぼやける。
「ダメですよ」
女性を制止しようと一言投げる。しかし、それは女性に不敵な笑いをさせる以外に効果がない。
「何がダメなのかしら?」
私の左頬を指先でそっと撫でる女性。私を遊んでいるのだろうか? しかし、何も言葉を返せない。
いや、違う。返させる気がなかったのだ、この女性は。
わたし日記~徒然帖~
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IMMERSIVEMUSEUMの特徴は?
IMMERSIVEMUSEUMは、現代のアートや文化を体験する新しい形のミュージアムです。以下の特徴があります。
没入型体験: 観客がアート作品の中に入り込むような体験を提供します。映像や音響、インタラクティブな要素を駆使して、五感を刺激する環境を作り出しています。
多様なアート形式: 絵画、彫刻、デジタルアートなど、さまざまなアート形式が融合しています。特に、デジタル技術を活用した作品が多く、現代アートの新しい表現方法を探求しています。
教育的要素: アートに関するワークショップやトークイベントが開催され、訪問者がアートについて学ぶ機会も提供されています。これにより、アートへの理解が深まります。
インタラクティブな展示: 観客が作品に触れたり、参加したりできる展示が多く、ただ見るだけでなく、体験することが重視されています。
ユニークな空間デザイン: 展示空間自体がアートの一部となっており、訪れるだけで新しい発見があります。空間のデザインも、アート体験をより豊かにするために工夫されています。
IMMERSIVEMUSEUMは、アートを楽しむだけでなく、深く体験し、学ぶ場として注目されています。

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桔梗色のきたじー 投稿者
Tip: カサ・ミラとは、スペインのバルセロナにある建築物で、アントニ・ガウディによって設計された「邸宅」。外も中も奇妙。「ラ・ペドレラ」は、バルセロナ市民による通称で、「石切場」の意。