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noanoa

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美しい人を好むという審美は、人間にとって本能的で高度なものなのかもしれない。

音楽の良し悪しも、絵画の価値も、映画が傑作か凡作かさえ見極められない人が多かった時代でも、こと「人の顔」に関してだけは、誰もが鋭く反応する。

三庭五眼、わずかな違いしかないはずなのに、一目で「この人は美しい、この人はそうでもない」と判断できるし、カテゴリ分けや点数づけまで当たり前のようにしてしまう。

芸術家が人生をかけても見抜けない名画の真贋を、他人の鼻筋や瞼のライン、頬の膨らみといった加工の有無なら、誰もが一瞬で見破ってしまう。

前衛とか超写実とか、そういうものは「難しくて分からない」と言いながら、どの音もポップスかロックにしか聞こえない耳で、口を開けば「世界は良くなるのか」なんて大仰なことを語る。語るわりに、あの話題にしていた映画も、実は冒頭しか観ていなかったりする。

でも、そんなあなたでも、私の「醜さ」だけはちゃんと見て取れる。それだけは分かるし、それだけに言及する。

この社会において、美しく生まれなかったことは、それだけで悲劇なのだと、つくづく思い知らされる。
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美しい人を好むという審美は、人間にとって本能的で高度なものなのかもしれない。