いま、つくづく維新支持して来て｜ボーハの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

みっちー＆@♱୨みゆ୧♱

#合作作品

『ファインダー越しのあの子』

[みゆPart]

真夏の日差しの中
散歩をしに公園に来た私

所々にあるベンチ

そこには遊ぶ子供を
見守る母親の姿や
仕事で疲れたのか
横になって眠っている人もいる
雑誌を広げて読んでる人や
犬の散歩をしてる人もいる

その中に一人
写真を撮ってる男性がいた

その男性は
アチコチにカメラを向け
次々とシャッターを切っていく

私は何となく
その男性が
どんな写真を撮っているのか
気になり…そして興味を持った

写真を撮る男性

それを見つめる私

すると
男性のカメラがこちらに向いた

私は驚き
どうしたらいいのかわからず
その場で立ち尽くす

男性もそう
カメラのレンズに私が写ったのか
夢中で撮ってたカメラをやめ
ゆっくり下におろし
私を見てニコリと微笑んだ

私は何だか恥ずかしくなって
思わず下を向いてペコッとした

そして再びその男性を見ると
私に向かってカメラを向け
一度だけシャッターを切った

“私があの人の瞳に収まった瞬間…”

私は何だかとても嬉しかった

でもその男性は
集中力が切れてしまったのか
歩き出し
公園の横の喫茶店に入っていった

その男性がいなくなった公園

私は何だか
とっても楽しい玩具を
取り上げられたかのように
心は静まり返り
そして俯いた

“私は彼の瞳にどんな風に映っただろう”

高鳴る胸とは裏腹に私は思う

“こんな私じゃ相手にされない…”

[みっちーPart]

今日は休日

外は暑いが、絶好のカメラ日和だ
運動がてら、散歩しながら写真を撮ろう
僕はバッグにカメラとスマホと財布を入れ家を出る

空の写真や、郵便ポストの写真、何気ない風景もファインダー越しで見るとまた違う世界のようだ

撮りながら歩いていると公園についた
ここは自分が小さい頃に遊んでいた公園だ
久しぶりに公園を歩いてみた
元気に遊ぶ子供や、それを見守るお母さん、ベンチでお昼寝をしている人

のどかな風景だ

風で揺れる木々の間から太陽の光が差し込む
「お、シャッターチャンス」
独り言をいいながら、写真を撮っていると、
ふと視線を感じた。
ファインダーを覗いたまま視線の方へ振り向く
こちらを見つめる可愛い子と目が合った
1度カメラを下ろし、僕はニコリと微笑む

その子は僕にペコッと頭をさげ、照れているように見えた

その姿があまりにも可愛くて、

｢パシャリ！｣

シャッターを切った

撮れた写真をしっかり見たい
そう思った僕は、近くの喫茶店に入り、
アイスコーヒーを飲みながら、カメラの画面を確認する

画面には照れているように見えるが、
どこか寂しそうな彼女が写っていた

僕はどうしてか、あの子に惹かれ
またあの子が撮りたいと思い
アイスコーヒーを飲み干して、
喫茶店を出た

[みゆPart]

私は熱い地面の上を俯き歩き続けていた

木陰を見つけるとやっと腰を下ろし、そしてふと思う

“さっきの彼… 声も聞けなかった…”

そんな事を思いながら、何だかとても寂しい気持ちになった

遠くをぼーっと眺めていると、さっきの喫茶店がある

冷たいミルクが飲みたいな…

そう思った瞬間、その喫茶店から彼が出てくるのを見つけた！

ドキドキと高鳴る胸…

声を聞きたいけど…！
私から声をかけるなんて出来ない…

彼は喫茶店を出て、真っ直ぐこちらに向かって歩いてくる

そして私の前に立つと優しく微笑んだ

私の頭の中は恥ずかしさで真っ白になり、咄嗟に俯き、目を逸らしてしまう

すると、風になびくように聞こえる声…

｢見つけた…さっきの可愛い子！もっと写真を撮らせて欲しいけどいいかな？｣

私は自分の耳を疑い、ハッと顔を上げた

すると彼の瞳は既に無く、あったのは私の方を見つめるカメラ

彼はたまに笑顔で頷きながら、たくさんの“私”をカメラに収める

カメラで私を撮る彼…

｢パシャリ！…パシャリ！｣

何だかシャッター音が心地良い…

彼と私が一瞬交わる様な気持ち…

“この時間がずっと続けばいいのに”
なんて甘い夢を見てしまいそうな程、私の心は笑顔でいっぱいだった

だけど私は思っていた

“この幸せは今、ここだけの一瞬の出来事…そう…ここだけの…”

[みっちーPart]

喫茶店を出て、
周りを見渡す。

「お、居た！」

少し歩いたところの、木陰になっているベンチに座っている

僕はすぐに向かった
怖がらせないようにゆっくりと

そして目の前にはあの子

「見つけた…さっきの可愛い子！もっと写真を撮らせて欲しいんだけどいいかな？」

僕は返事を聞く前にカメラを向けた

ファインダー越しに目が合う

パシャリまたパシャリと
何枚の写真を撮ったか分からないぐらい
シャッターを切る

逃げずに撮らせてくれる可愛い子

心が通じあっているかのような時間だった

暫くして、

「横に座ってもいいかな？」

と声をかけた
彼女はじっと僕を見つめ、

｢いいよ｣

と言わんばかりに視線を下に落とした

隣に座った僕は、彼女の頭を
ポンと撫でてみた

彼女は、目を瞑りながら安心したかのように、僕の方を向いている

''ずっと一緒に居たい''

そう思った時には
自然に口が動いていた

「一緒に家に帰ろう」

そう言って僕はもう1度、彼女の頬に触れた

彼女はとっても幸せそうに、僕の手に寄り添い、初めて口を開いてくれた

｢ニャァ〜ン♡｣

この日僕に、一緒に暮らす可愛い彼女が出来たんだ

おしまい

#猫とカメラ #ことばりうむの星#響き会う声たち#自由合作アンサンブル

🐱完成後の感想📸

みっちー

みゆさんからお誘いいただき、今回合作することとなりました！
グルチャで猫目線で描いたら面白いんじゃないかという話が出て、次の日、朝目覚めたらもう案が届いていて朝ごはん食べながら、考えてた！
軌道に乗ってしまえば次々と文章が繋がっていき、あっという間に完成！
合作を通じてみゆさんとも仲良くなれました🤝
皆さんは猫と人間のお話って最初に気づけましたか？
あえて分からないように文章を繋いで来ました！
騙されてくれたなら、嬉しいです！

みゆ

みっちー♬
合作楽しかったね😊
このストーリーを考えたのはあたしだけど、実はこれは、猫好きカメラ好きのみっちーへのプレゼントストーリーでした🤗一緒に作品を作るのに、少しでも楽しく出来たらと思い、考えました♬
書いていくにつれて、2人で盛り上がって書けたことが、あたしはとても嬉しかったです🥰写真選びも一緒にやって楽しいひと時をありがとう！！もし良かったらまた合作誘ってください☺️本当に楽しかった！みっちー、ありがとう！！みゆより

P.S.
作品の手直しをした時、みっちーが書いた所が｢僕は｣ってなってるかと思えば、途中から｢私は｣に変化してて、きっとみっちー本人も気付いてないんだろうと、一人でクスクス笑いながら仕上げましたw

みっちー

私になってるの気づきませんでしたꉂ🤣𐤔
なおしてくださりありがとうございます！

読んでくれた皆様良かったら、感想、コメントよろしくお願いします(*^^*)