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みり

みり

あっという間に去っていた6月と梅雨の思い出

もう今は人が住んでいない集落の古民家が、一晩限りのチェロと蛍のコンサート会場に早変わり。

「僕のチェロは、蛍の前説です。」
なんて言いながら、外から聞こえる雨音や生き物の声とセッションをするかようにチェロを鳴らすチェロ弾きさん。

昔、テレビから旅芸人のような楽しげで不思議なチェロの音が聞こえてきたときは、チェロってこんなに自由な音が出せるんやなぁって驚いた。
そしてそのチェロ弾きさんが私も知っている田舎に移住されたと聞いたときには、その何十倍も驚いた。

言葉少なに移住先での生活を語りながら、チェロで聴かせてくれるのは、
朝焼けと夕焼けの色、風の音、水の煌めき、土の温もり、星の輝き、生き物の猛々しさ、土地の人々のあたたかさ。

弓をひとつ動かすたびに、その情景が目の前にぱっと広がる。

そろそろかなって促され外に出ると、蛍の光がぽわぽわっと暗闇にたくさん浮かんでいて。

その美しさに見惚れながら、車も通らず、人が寄り付かなくなった土地にはまだこんなに蛍がいるんやなぁって、皮肉にも感じた。

今年は早々に梅雨が明けてしまって、そのうち梅雨はなくなるかもなんて声もちらほらと聞こえてくるけれど、梅雨には梅雨にしか見られない景色や聞こえてこない音がある。
この会がこれからもずっと続いて欲しいなと思った。
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コメント

KaraNoKara

KaraNoKara

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チェロ弾きさん、服装と演奏会場がぴったり合ってていい雰囲気ですね~

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みり
みり
なんかね、本当に旅芸人の一座のチェロ弾きさんみたいな感じで、場所、時、聴き手を選ばずにその場に馴染んじゃうような雰囲気のある方でしたよ✨ 穏やかで素敵な時間でした[照れる]
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