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あお🫧
食事中も、おしゃべり中も、テレビを見ているときでさえ。
ふいに、彼の視線が私にふれるのがわかる。
「おいしい?」
「たのしい?」
その目が、そう語りかけてくる。
私は言葉を返さず、心のなかでそっと頷く。
愛しさで胸がふくらむ。
こんなに近くにいて、
もう何度もデートして、
もう三年もたったのに。
彼はまだ、私の目を見ると、
照れて笑って、目をそらす。
──なんて、ずるい。
あお、あお、あお、あお、あお。
まるで名前が魔法の呪文みたいに、彼は何度も呼ぶ。
んー、なーに?
ときどき、くるんと呼び返してあげると
彼は声もなく、ぱあっと笑う。
その笑顔を見るたび、
私の心はほどける。
最近ふたりがはまっているのは、露天風呂。
夜の湯けむりのなか、
水にゆらゆら漂いながら、
空を見上げる。
飛行機の灯が、そっと瞬く。
彼の肩が、あたたかい。
言葉がなくても、わかってしまう。
このひとといる時間が、
今、世界でいちばんのご褒美。
わたし日記~徒然帖~
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