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あお🫧
ひときわ静かな日曜日の午後で、空は曇っている。
ゴミ箱の中に、咲いたままの紫陽花が捨てられていた。
誰かの手を離れたばかりのような、まだ瑞々しい茎先。
見過ごすことができなくて、そっと拾い上げた。
ビニール袋に包んで家まで持ち帰り、
茎を斜めに切って、ぬるま湯に差す。
ほんの少しでも水を吸えば、また立ち上がれるかもしれない。
そう思わせる、かすかな生命の気配があった。
今日も空は曇ったままで、心の中も、まだすっきりとは晴れない。
でも、水に差された紫陽花を見ていると、
胸の奥に、かすかに灯るものがある。
それが希望なのか、ただの思い込みなのかはわからない。
けれど、確かに、何かがゆっくりと動き始めている気がする。
さっき、ペットボトルを切って作った仮の鉢に植え替えた。
不格好だけれど、今のわたしにできる、精一杯の居場所づくり。
根が出るまでは、祈るような気持ちで見守るしかない。
でもきっと、大丈夫。
昨日捨てられていたのは、命じゃない。
もう一度咲こうとする、静かな意思だった。
再生には、静けさがよく似合う。
曇り空と土のにおいに包まれた部屋の中で、
紫陽花とわたしは、それぞれの時間を生きている。
窓の外で雨が降り始めた。
根が動き出すのは、いつになるだろう。
そんなことを思いながら、静かに耳を澄ませている。
雨音に混じって、小さな鼓動が聴こえる気がした。
今日のお茶杓銘は、あじさいにしよう。
わたし日記～徒然帖～
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ことばりうむの星
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コメント
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あにゃ
なにか楽しいことないかなあ〜(⌒▽⌒)
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観たことないビジュアルたくさんみれて楽しかった✌
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たむい
拾ったということばの違和感とアジサイの置かれたシチュエーションから、捨て犬が想起されました。 その上で鼓動という本来植物には感じない表現と、根が動くという植物の本来動きが混じって、命を、さらには意思を感じることができました。 切ないながらも生命を感じる良いことばたちでした[大笑い] 今後も楽しみにしてます。
らかん
すてた人も「こんなにきれいに咲いているのにもったいない」。 そう思っていたから、ゴミ箱の中でもきれいに咲いていたのか。 静かな再生の意思。 大丈夫。話しかけて手をかざすうちに、紫陽花は復活すると思います。
ぽやん
花の声を 聴ける人は 静けさに 宿る声に 耳を澄ませる人 なんて詩が できました[笑う][好き] すてきな 情景です[笑う][笑う]