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つよし

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短編小説
男が好きな小説

男は今日も女にカフェで話を聞かせている。まるで子供を寝かしつける親の気分である。女は本当に破天荒であり、元気いっぱいであった。そして今日はある小説の話を聞かせてあげた。タイトルは、、、やっぱり言うのをやめた。男は自分でそのちっぽけな頭で考えるんだなと言い、小説の内容を話し始めた。あるところに親から虐待を受けている少年がいました。少年も男のような人生を過ごしておりその少年は死を幼少期から望んでおり、いつ死のうか考えていた。別にいつ死んでも良かったが少年は死ぬのを引き止める存在が一つだけあった。それは小さい時からの付き合いの女であった。その女がいるせいだろうか少年は死ぬのをいつも躊躇ってしまっていた、そして女には暗い小説の話をいつも聞かせていた。生と死を生きている少年だけが書ける世界でたった一つの小説である。その小説は女のお気に入りであった。いつも公園で少年から毎日小説を聞くのが楽しみであった。それは大人になっても必ず聞いていた。少年の書いた小説を女に読み聞かせる、そんな小説の内容であった。そしてそんな小説は少年が25歳で死ぬ小説であった、、、
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