「筆がノッているときの三人称は楽しい」と、たかしま順は得意げに言った。 正直、ヌンは理解に苦しんだ。 締切が迫る今、土日の進捗を無駄にする気なのかと不安になったのだ。「ヌヌヌ」「ほら、急がば回れと言うだろう?」 順は微笑んでみせたが、ヌンは暫くの後、その場から立ち去った。