仕事上のオンオフなら｜うにころの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

【ラストノートの時間】

朝仕事場でおはようと挨拶を交わす時
彼からは強い苦味を帯びた、少しアグレッシブな柑橘系の香りがする。

それは仕事モードになる為の
彼のトリガーなのかも知れない。
その香りが鼻粘膜を刺激すると、私も否応無く仕事モードになる。
そんな香り。
午後、近くに行く事があれば、その香りが角を落としてスイートオレンジっぽく変わっている事がわかる。
ここまでは仕事の香りだと感じていた。

時たまに、それは月に一度なり、それ以上に長いスパンだったり、軽い夕食を共にして眠る夜がある。
シャワーで流した冷んやりした彼の皮膚からは
触っても触っても遠い、深い森の見えない場所の様なムスクの香りがした。
控えめな、けれど決して消えない、脳裏に残るタトゥーの様に。
私は彼の冷んやりした皮膚に頬を寄せて、この香りを感じながら永遠の夜を眠りたいと思った

真っ白な糊の効いたシーツに身を投げて。
彼の香りを感じながら彼を忘れて眠りたいと思った。

✴︎✴︎✴︎✴︎ ✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

😊以上フィクションでした🙌
フレグランスを変えたいと考え、お試しに取り寄せた香りから、こんな想像のエピソードが浮かびました。
AUX PARADISのグレープフルーツベースの香水。
トップノートの苦味のやや強い柑橘系にカシスが少し混ざった香りから、だんだんマイルドなオレンジっぽくなったかと思うと、ラストノートはお香の様に静かで、香り残りの長いムスクに変わります。
感想❗️ やっぱりゲランのパンプルリューヌの方が好き😊