好きな人の好きなものを見かけるたびに苦しくなる。もう一緒に味わうことも楽しむことも知らせることもできなくて、どうしたって思い浮かべては悲しんで、心に刻まれて消えることのない傷が痛む。好きな人の好きなものは自分にとって特別で、もう何も感じないなんてことできなくて、生きるのが苦しい。