「またあしたってうれしいね、またあしたね」と言って、踵を返すわたしの背中をそっと押してくれた。やたらと触れ合うようなことをせずとも、否、させずとも、伝わるものはこれほどまでにあるではないか。我々の愛情の授受はそうした仕草ひとつにも宿るのだ。