やなせたかし先生の童話、十二の真珠。チリンの鈴がとてもよかった。白くて小さな子羊チリンが家族を奪った恐ろしい狼に復讐するため身と心を変じていく物語。父と子、師と弟子、愛するものに殺される幸せと殺したものを愛した悲しみ。本来は群れで生きる種たちの孤独と絆。こういうのに弱い。