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たいち
「その文化において共有されない誤った確信のこと」と定義されてたりもしてる。
人間は誰しも誤った考えを持つのが普通で、それ自体はなんら病的ではない。
妄想を妄想だと医療者が認識するのはこれを確信してるかどうかの部分で判断している。
妄想とされるのはその考えがいかに根拠がなくても、説得されても、否定されても正しいと確信してる事が特徴。よくいうのは訂正不能だったりするため、訂正すると怒ったり深く傷ついたりすると言う事。
『自分の飲み水にダイオキシンを入れられてる。検査してほしい。』
『スカイツリーは自分の考えを盗むために作られた装置である。』
『宇宙から自分を洗脳する電波が降り注ぐからアルミホイルを巻かないと生活できない。』
時々僕たちの総合診療科にも受診される。
学生や研修医の、仕方ないかもしれないが、「うわ、この患者やば。」というリアクションをとる。異質なものとして、自分達の世界で生きる人ではない存在として扱う。大袈裟に言うと。
ただ、自分の確信と、世界のあり方が違う彼らはきっと凄く辛い。非常に生きづらくて苦しんでるはずなのだ。よく話を聞いて、妄想は否定しない。そして妄想は肯定もしないが、その背景の感情には共感する。
「そのように感じるのなら、それは大変お辛いでしょうね。」と話してほしい。
「それでも地球は回っている。」とはなしたガリレオ。
聖書が世界を説明する術だった時代、地動説を唱えたガリレオは似た気持ちだったのかもしれない。
ガリレオの前で聖書の一節をいくら唱えたところで納得も理解も得られない。
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こと人間関係においては、妄想なのか現実なのかの区別が第三者からは(場合によっては当事者間であっても)つきづらい事はよくある。 1+1=3だと言い回っているような場合を除いては、あんた間違ってるって断定的なコメントは中々に言いづらい事なんだよなって思います。
ふわり
思い込みや考えすぎの事例が極端なだけで、私たちにも同じようなことがありますね。信条・ルール・マナー・暗黙の了解なんかは紙一重かなと思います。若者達の反応もまた防衛反応として正しい。だからこそ、知って理解してくれる存在は稀有でありがたいんですね。
Quando˙ᴥ˙
興味深い話だなーと思って読ませていただきました。そのような訂正不能の状態にある方(そういう方は病識がなさそうな気もするので、そもそもどういった機序で受診に至ってるのかという点も興味深いですが、それは措くとして)を治療に繋ぐ具体的なアプローチ方法にも興味があります。お時間ある際にご教示いただけますと、とても嬉しいです。
韓鶴子
そのように感じるのなら、それは大変お辛いでしょうね‼️
ぱんだだだだ
その人にとっての世界はそうなんですね 確信していることによっては生きづらいこともありますよね