孤独を癒すポップカルチャーたち｜GRAVITY(グラビティ) SNS

私がフォークソングを本当に聴くようになったのは中学1年の頃、もうその頃にはフォークソングというものは影を潜めていっている時で、私が生まれる前の音楽であったのだが、私にはとても新鮮に聴こえた。
もともと親父が聴いていた吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫、さだまさしなどは小さい頃から聴いていたが、岡林信康、高石ともや、友部正人、加川良、遠藤賢司、高田渡、友川かずき、三上寛、斉藤哲夫、ディランIIなどを聴いた時にこれが日本のフォークの原点なんだなと分かった時、もしかしたらこれなのかもしれないとひたすら聴きまくった。
何が1番好きだったのかと言うと、やっぱりギター1本での弾き語りだった。
そしてとても自由な感じがするのだが、どこか自由を求めているような感じも好きだったし、
多分、その時代の背景を歌ってるんだなって中学生ながらに感じる事が出来た。
私が東京での音楽の道を選んだ時、弾き語りというものを大切にしているお店で歌いたいなと思った。
そしてそんなお店を探し選んでいると私が中学の頃に聴いていたその人達がそのお店にはいた。
ずっとその頃のスタイルで唄い続けているのを知った時、この人達は本当に自由に音楽をやっているんだなと思った。
時代の音楽がどう変わろうとずっとあの頃のままだった。
私はフォークソングが好きだ。
でも、その人達の歌を唄う事は出来てもその人達にはなれない。
お店などで一緒に唄ったり、一緒に話をする事で少しずつ分かってきた。
その頃にはもうオリジナルの歌を唄っていたのだが、こてこてのフォークソングというものではなくどこかしら要素を加えたような作り方を意識していた。
多分、それで良かったんだなと感じる事が出来たのもその人達に会えた事でもあったし、特に何も言ってくれるわけでもないのだが、色々な事を教えてもらったような気がする。
弾き語りというものの面白さを。

誰も友人がいなかった学生時代