共感で繋がるSNS
GRAVITY(グラビティ) SNS

投稿

臼井優

臼井優

CBTで学校はどう変わるの?
こうした良い点を並べると、CBTはどれだけ学校で実施されているのか気になりますよね。

先ほど紹介した、文科省の「MEXCBT(メクビット)」は、すでに全国の小中学生が利用しており、2025年度の全国学力・学習状況調査(中学3年理科)では約100万人が参加しました。

ただ、日本はこれまで、CBTの形式がバラバラで、違う形式を使っているテスト同士では、せっかくのデータをまとめるのが難しいという課題がありました。

そこで、内田洋行とOAT社(本社・ルクセンブルク)が推進する「TAO」は、問題や学習ツールを「国際標準規格」にすることを目指しています。「TAO」は、MEXCBTの基盤となっています。今後は、国際的なテストと同じ品質や規格で、日本の子どもたちも日常的にテストを受けられる環境が整いつつあります。

とはいえ、小学1年生からCBTに切り替えるには、まだまだ問題があります。

CBTは万能に見えますが、操作に慣れていない小学校低学年では厳しい面もあります。すでにCBTを導入している埼玉県でも、低学年は対象外。低学年では、まずは鉛筆で書く基礎的な学習を大切にし、ある程度、タブレットやキーボードなどの操作に慣れた段階からCBTを導入していくことになりそうです。

障害ある子への合理的配慮は?
CBTのメリットはそれだけではありません。

紙のテストでは、視覚障害や読み書きの障害がある子どもへの合理的配慮として、別室受験や読み上げを支援してくれる人の手配などが必要ですが、CBTであれば、デジタルの利点を生かした機能で、テストを受けることができます。

2025年12月に発表された「TAO」の次世代版では、障害のある子どもたちに配慮した機能が、さらに強化されることが発表されました。その内容を一部ご紹介します。

●音声読み上げ機能: 問題文を自動で読み上げる。
●表示のカスタマイズ: 文字の大きさ、行間、背景色(コントラスト)を自由に調整できる。
●ラインリーダー: 読んでいる行以外を暗くして、読み飛ばしを防ぐ。
●アンサーエリミネーター: 選択肢の中で「これは違う」と思ったものを打ち消し線で消して、自分の考えを整理する。

こうした機能によって、「目が悪い」「文字が読みづらい」といったハンディキャップのある子どもたちも、みんなと同じ教室で、同じシステムを使って公平にテストを受けることができます。「公平な試験」こそが、CBT導入の大きな目的の1つなのです。
GRAVITY
GRAVITY1
関連する投稿をみつける
話題の投稿をみつける
関連検索ワード

CBTで学校はどう変わるの?