人は肩書で評価され、また肩書で評価されようとする。しかし、パスカルが社交において理想とする人物像は、そのように肩書をひけらかさず、特定の何かに秀でているようには見えない普遍人(gens universels)である。それは何でも知っているとか、何にでも口に出すとかいうわけではない。ただ、社交的な会話の場で、どの話題にもついて行き、その場での議論を判別し、率直だが鋭い意見を述べ、それでいてそれを誇り他人の自尊心を傷つけることのない、そういう人物である。そういう人は、肩書ではなく人柄から、何かあった時に頼ろうと思える。