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アクア−Devil
「カオスと静寂が背中合わせ
メローニ首相」
を核にした、短めの物語です。
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夜のローマ、クイリナーレ宮殿の裏庭。
観光客が帰った後の石畳は、月光だけが薄く青く染めていた。
ジョルジャ・メローニはいつもの黒いコートを羽織ったまま、
誰もいない噴水の縁に腰を下ろしていた。
手に持っているのは、さっき秘書が慌てて渡してきた
「至急確認を」とだけ書かれた一枚の紙。
中身は見なくても分かる。
また何か、燃え上がっている。
彼女はため息をついて、空を見上げた。
「…カオスと静寂が、背中合わせなんだよね」
独り言のように呟いた。
左側からは、
SNSの通知音が途切れず鳴り続けている。
移民船の映像、極右デモの叫び声、野党の罵倒、
同盟国の冷ややかな声明、味方の裏切り、
自分の言葉が切り取られて別の人格にされていく音。
右側からは、
ただ、噴水の水が落ちる規則正しい音だけ。
チャポン、チャポン、チャポン。
まるで心臓がまだちゃんと動いていることを
確認するみたいに、静かに、淡々と。
彼女はコートのポケットからタバコを取り出した。
火をつける前に、ふと笑った。
「私、カオスの方を向いてるつもりでいたけど…
実はずっと、静寂の方を向いてたのかもしれないな」
火が点く。
オレンジの小さな炎が、彼女の顔を一瞬だけ照らした。
その光の中で見えたのは、
疲れきった目と、
でもどこか諦めきれていない、子どもみたいな口元だった。
タバコの煙が月の方へ昇っていく。
そのとき、遠くからサイレンが聞こえてきた。
誰かがまた何かやらかしたのだろう。
街がざわめき始める。
新しい嵐の前触れ。
メローニは立ち上がった。
背中の左側には、燃え盛るカオスがうねっている。
背中の右側には、誰もいない噴水の、永遠に続くような静寂。
彼女はその両方を背負ったまま、
ゆっくりと宮殿の方へ歩き出した。
踵の音が、石畳に小さく響く。
カツ、カツ、カツ。
まるで
カオスと静寂が、
一人の女の足音に合わせて、
ほんの少しだけ歩調を揃えたかのように。
────────────────────
終わり。

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Merry



よっちゃん

ハル
今朝から少し調子悪そうにしてる?とは思ってたのですが、帰宅後お亡くなりになってました…
ツガイが先立ってから荒鳥になってしまった子だったのですが、それでも可愛くて大好きでした。お空でツガイだった子と会えてるといいな。
悲しいよー…

ふうか
あと人手不足で回してる人数少ないしお客様の入れ替わりも激しいから働いてるうちに頭真っ白なっていつもできてることができなくなるんだよね…
ミスは本当に申し訳ないけどさもう少し優しくしてほしいなぁ…
あとSNSに晒し上げるのもやめてほしいな
全店舗がそういうわけじゃないから…
でもね少し疑ってるの
結構厳しく指導されてて問題あるとちゃんとマネージャーが注意してくれる
量少ないと怒られるからね仕事だもん
投稿してる人がさわざと食べたり汚したりゴミ入れて投稿してるんじゃないかなって…
飲食やったことないのかな…

もちぺぽ
[怪しむ]お風呂めんどい[怪しむ]

にゃんちゃん♡ᵕ̈*⑅
ご両親に良い育てられ方
したんやろうなぁって思うママ友たちと
仲良くさせてもらえて嬉しい[照れる]
何でこの輪に入れてもらえるんやろか
と自分が情けなくなるときもあるけど
色々吸収させてもらえてありがたい[ハート]
これから自分も
子どもと一緒に楽しい人生
作っていけばいいかぁと思えるし[ハートポーズ]
出来るときに参加するで
これも少しずつ少しずつ…[オッケー]

milk
僕がギターを弾くと、いつもそっと近くに来て、音を聴いてくれました。
でも、彼は猫パルボウイルスで旅立ってしまいました。
それでも――
彼と過ごした時間があったからこそ、
僕はバンドを作りました。
バンドの名前は
「黒猫ジャズ(ブラックキャット・ジャズ)」。
彼はもうここにはいないけれど、
僕が音を鳴らすたび、
きっとどこかで、また静かに聴いてくれている気がします。将来また彼に会えると信じています。


Merry



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ちょっ

おすし

ア イ

にむ
出:俺からの超絶吐息イケボありがとうボイス2025年ver

うゆ。@
今日は昨日勝ち残ったペアの応援行きます‼️

あずき

そふと

ロム

ワッハ

そふと
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