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臼井優

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預けた1.5億円はギャンブルに消えた 成年後見「プロ」たちの破綻
安達恒太郎 有料記事
2026/1/13 11:00(最終更新 1/13 11:42)
 「手紙は読みました」。拘置所の面会室に現れた男性(51)の声は少しかすれていた。

 男性は司法書士だった。しかし、依頼者からの預かり金計約1億5000万円を横領した罪に問われていた。

 記者は事前に手紙で問いかけていた。ギャンブル依存症の末だったのですか、と。

 司法書士や弁護士といった「プロ」による横領がなくならない。

社会的信頼の「裏の顔」
 男性が司法書士として働き始めたのは2006年。認知症などで判断力が十分でない人に代わり財産の管理をする成年後見の仕事を多く手がけた。

 家庭裁判所が選任する「法定後見人」となり、身寄りのない依頼人が亡くなれば、火葬場まで足を運ぶこともあった。

 15年2月には、東京司法書士会の消費者問題対策委員長としてセミナーの司会を務めた。詐欺や悪徳商法の被害に遭わないためには、どうすればいいかを考えるセミナーだった。

 社会的に信頼できる人物に映るが、プライベートでは裏の顔があった。

 ギャンブルだ。

 所属する事務所近くの銀行支店で、依頼者2人の口座から無断で現金を引き出した。

 1回50万円。22年8月からの8カ月間で計107回に上った。

 うち1人の口座からはさらに5000万円を2回、自身の口座に振り込んだ。着服した総額は計1億5350万円。ほとんどを競馬とサッカーくじにつぎ込んだ。

 家裁が不正に気づき、男性は警視庁に逮捕された。業務上横領罪の公判は25年7月に東京地裁で始まった。
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