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なーちゃん

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どんな香りが好き?アロマとか香水とか、ふと気になった。どんな香りが好き?アロマとか香水とか、ふと気になった。
アロマとか香水とかは苦手〜
シンプルに柔軟剤とかシャンプーの匂いがいい〜
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アクア−Devil

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**ラベル偽造した禁止品**

ヘンクは血まみれの手をズボンで拭きながら、うさぎの皮を干す棒に引っ掛けた。
まだ温かい血が地面にぽたぽたと落ちて、小さな黒い星の模様を作っていく。

「なぁエバート」
ヘンクは低い声で言った。
「今日の晩飯、うさぎのシチューにするか? それとも…もう一品、特別なのを足すか?」

エバートは眉を少し上げた。
「特別なのって…まさか」

ヘンクはにやりと笑って、納屋の奥の暗がりを顎で示した。
そこには古い木箱が三つ、埃をかぶって積まれている。
一番上の箱の側面には、かすれた赤い文字でこう書かれていた。

**「栄養補助飼料 高タンパク 成長促進」**
**製造元:ネーデルラント・バイオテック社 使用期限:2023年12月**

もちろん誰も信じていない。
使用期限が3年も過ぎているし、そもそもその会社は7年前に破産している。
そして何より——この箱の中身は、法律で完全に禁止された「成長促進剤G-17」の最終ロットだった。

ラベルは偽造品だ。
本物の飼料ラベルを剥がして、夜中にヘンクが手作業で貼り替えたもの。
見た目だけなら、普通の鶏の飼料と区別がつかない。

「母さんにバレたら殺されるぞ」エバートが小声で言った。

「バレなきゃいいんだよ」
ヘンクは箱の蓋をそっと開けた。中には透明なプラスチック袋に詰められた、薄桃色の粒状の何か。
まるで砂糖菓子のような、可愛らしい色合いだ。

「これをうさぎの肉にちょっと混ぜて煮込むだけ。
見た目は普通のシチュー、味も…まぁ、少しだけ甘くなるくらいだろ。
でもな、これ食ったやつは——」

ヘンクはそこで言葉を切って、意味深に笑った。

「とにかく、**強くなる**。
骨も筋肉も、普通の人間よりずっと早く、ずっと頑丈に育つ。
戦争がまた始まったら、こんなもん食って育ったガキの方が生き残るって話だぜ」

エバートは黙ってうさぎの皮を見ていた。
まだ柔らかい毛が、夕方の風に少し揺れている。

「…ノーチェには絶対に言うなよ」
エバートがつぶやいた。「あいつ、こういうの嫌いだから」

「わかってるって」
ヘンクは袋からスプーン一杯分のピンクの粒を掬い上げた。
「だからこそ、俺たちが食って、強くなって、
いつかあいつを守れるようにするんだろ?」

その夜、台所からはうさぎのシチューの匂いと、
ほのかに甘ったるい、どこか不自然な香りが漂っていた。

ノーチェはスプーンを口に運ぶ前に、一瞬だけ目を細めた。

「……なんか、変な味がする」

「古いうさぎだったからな」
ヘンクは平然と言ってのけた。「歳とったうさぎは甘くなるんだよ」

ノーチェは疑うような目をしたが、それ以上は何も言わなかった。

そして誰も口にしなかった。
テーブルの下で、うさぎの最後の血が染み込んだ木靴が、
静かに、ゆっくりと乾いていくのを。

翌朝、エバートは鏡を見て、
自分の瞳がほんの少しだけ、
薄桃色に濁っていることに気づいた。

彼はすぐに目を逸らした。

——だって、そういうことにしておきたかったから。
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