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臼井優

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「我が心の良くて殺さぬにはあらず」とは、『歎異抄(たんにしょう)』に出てくる親鸞聖人の言葉で

「自分の心が善良だから殺人を犯さないのではない。そうではなく、殺してしまうような『業縁(ごうえん)』がないから殺さないのであり、もしそういう縁があれば、どんな人も殺してしまうかもしれない」という、人間の心の弱さと危うさを説いた言葉です。

これは、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」という有名な言葉と並び、人間の心のあり方を示す重要な教えです。

この言葉のポイント
自分の心への過信を戒める: 「自分は心が良いから大丈夫」という思い込みを否定しています。

「縁」の重要性: 人が何かを成し遂げるのは、その人の心の力だけでなく、その時々の状況や環境(縁)によるもので、自分は特別な存在ではないと示します。

「悪人正機(あくにんしょうき)」の思想: 悪い行いをするような自分(悪人)こそが、阿弥陀仏の本願(救い)の対象となるという、浄土真宗の核心的な教えにつながります。

具体的な意味
「私の心が善良だから人を殺さないのではない。また、殺さないようにしようと思っても、(殺すことにつながる)悪い縁(状況や誘惑)が巡ってくれば、百人千人を殺してしまうことだってあるのだ」という意味合いです。

この言葉は、私たちが日頃いかに「良い環境」や「幸運な状況」にいるから、大きな罪を犯さずにいられるだけで、心の底には誰もが危うい部分を抱えている、という人間の本質を深く問いかけるものです。
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