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臼井優

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「法諺(ほうげん)」
 法律の基本的な考え方や原則をことわざや格言の形で表したもので、
「疑わしきは罰せず」「悪法も法なり」「法律なければ犯罪なし」などが代表的です。
 これらは法律の運用や解釈の指針となり、多くの法諺が法格言(legal maxim)とも呼ばれ、現代の法律の根底にある思想を示しています。

主な法諺の例
疑わしきは罰せず(In dubio pro reo): 犯罪の証明が不十分な場合は、無罪とする原則(刑事訴訟)。

悪法も法なり(Gesetz ist Gesetz): 悪い法律であっても、制定された以上は守るべきという法実証主義の考え方(ソクラテスの逸話で有名)。

法律なければ犯罪なし(Nullum crimen sine lege): 法律で定められていない行為は犯罪ではなく、刑罰も科せられない(罪刑法定主義)。
法の不知はこれを許さず(Ignorantia juris non excusat): 法を知らなかったとしても、言い訳にはならない(ローマ法由来)。

法は家庭に入らず(Lex non scripta in familia): 夫婦間など家庭内の事柄には、原則として法の強制力は及ばない(民法754条で具体化)。
権利の上に眠る者は保護されない: 権利を長期間行使しないと、時効などで保護されなくなる(民法の消滅時効制度など)。

まとめ
法諺は、法律の条文だけでは伝わりにくい「なぜその法律があるのか」「どう運用すべきか」といった、法哲学や法実務の知恵が凝縮された言葉であり、法律を理解する上で非常に重要です。
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