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臼井優

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『枕草子』の「小さきもの」とは、「何もかも、小さきものは、みなうつくし(小さいものは、どれもこれも、すべてかわいらしい)」という有名な一節に代表される、清少納言が愛おしいと感じた小さな存在全般を指します。具体的には、スズメの子、稚児(幼い子供)、雛人形の道具、小さく丸いホコリ、蓮の浮き葉、小さい葵などが挙げられ、現代の「かわいい」とは異なる、平安時代の「うつくし(美し)」という親愛の情を含んだ言葉で表現されています。
小さきものの具体例
動物: スズメの子、カルガモの雛(ひな)、親鳥の後をついて歩く雛鳥。
子供: 瓜に顔を描いた人形を抱く幼児、おかっぱ頭で前髪が目にかかる子、大きな装束を着た幼い童、抱っこして寝てしまった幼児。
自然物・人工物: 蓮の浮き葉の小さいもの、葵の小さいもの、雛人形の調度品、道端の小さなホコリ。
「うつくし」という言葉のニュアンス
平安時代の「うつくし」は、単なる「美しい」だけでなく、親が子を思うような「いとしい」「愛しい」という情愛を表す言葉でした。
清少納言は、この「うつくし」という言葉を通して、小さく可憐なものへの深い愛情と、日常の中のささやかな幸せを見出す感性を表現しています。
現代語訳の例
「瓜に顔を書きて、おどろおどろしう見ゆるも、」→瓜(うり)に(子供の)顔を描いたもの。
「雀の子の、ちちと鳴きて、」→スズメの子がチュンチュンと鳴く様子。
「みなうつくし」→どれもこれも、すべてかわいらしい。
『枕草子』の「小さきもの」は、清少納言の温かい眼差しと鋭い観察眼が光る、多くの読者に愛される描写です。
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