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臼井優
理系出身の私が予備試験を通じて感じたこと私は、早慶の法学部に在籍していました。いわゆる“文系”の王道みたいな環境にいますが、実は高校時代は完全な理系でした。数学・物理・化学と、歴史科目には一切手をつけたことがありません。
センター試験の数学もIA・IIBともに満点で、当時は京大の経済学部を目指していました。しかし、家庭の事情があってその道は断念。結果的に法学部に進むことになりました。
ただ、だからこそ強く感じていることがあります。
それは、予備試験や司法試験の“法律”は、限りなく数学に近いということです。
▍法律の問題の“構造”は数学にそっくり
法律の問題って、結局「規範(ルール)をあてはめて、結論を導く」という構造を持っていますよね。
たとえば民法の問題なら、ある事実関係に対して「この行為は不法行為に該当するか」という問いが立ち上がる。
不法行為の要件(規範)を満たすかどうかを、具体的事実に即して検討していく。
これって、数学で言えば“定理(=規範)”を使って、具体的な数値や条件に当てはめて証明を進めていく過程とほとんど同じです。
しかも、ある程度のレベルの問題になってくると、「問題を見て、論点(=使うべき規範)を見抜く力」が勝負になる点も数学に似ています。いきなり答えを書くのではなく、頭の中で答案のロジックを“構成”するプロセスは、まさに数学の答案作成そのもの。
▍三段論法=証明の書き方
法律で大事だとされる三段論法。
「規範 → 事実 → 結論」のロジック展開。
これも、数学の答案でよくある「仮定 → 式変形 → 結論」の流れと本質的には変わりません。
だからこそ、数学的な論理力がある人は、答案構成で詰まることがほとんどないと思います。
僕自身も、答案構成で悩むことはあまりありません。
むしろ苦手なのは日本語表現と、覚えるべき条文や判例の“記憶”の部分です。
この2つさえ固めれば、試験にはかなり戦えるという実感があります。
▍なぜ東大・一橋が強いのか?
これは、はっきり言って“数学的処理能力”が高いからだと感じます。
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