「裁判官の雲助発言」｜臼井優の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

共感で繋がるSNS

投稿

臼井優

2025/12/30

「裁判官の雲助発言」
→　タクシー運転手に対する蔑称である
「雲助」という言葉を裁判官が使用したことで問題になった事案を指し、
　特に2000年代にある裁判官がタクシー運転手全員を侮辱するような発言をして罷免（解雇）されるまでに発展した事件が有名です。
　この発言は職業差別として批判され、タクシー業界だけでなく、司法界にも大きな波紋を広げました。

発端となった事件
横山やすしの事件 (1977年)：漫才師の横山やすしがタクシー運転手に「雲助やないか」と発言し、侮辱罪で訴えられ、民事訴訟で慰謝料支払いが命じられた例が広く知られています。

裁判官による発言と罷免：さらにその後、ある裁判官が「タクシー運転手は運転しかできない」といった趣旨の差別的な発言を繰り返し、最終的に裁判官弾劾裁判で罷免され、法曹資格を失いました（2024年4月）。

「雲助」という言葉の意味と背景
本来の意味：江戸時代に駕籠かき（駕籠を担ぐ人）を指す言葉で、それが転じて、タクシー運転手に対する蔑称・侮蔑語として使われるようになりました。

現代での使われ方：現在では死語になりつつありますが、運賃の踏み倒しや不正利用をする悪質な客を指す場合や、職業差別的な文脈で使われることがあります。

問題の本質
単なる言葉の問題に留まらず、職業差別、特にエッセンシャルワーカーであるタクシー運転手への敬意の欠如が背景にあると指摘されました。

事件を起こした当事者である業界自身にも、社会的地位向上の努力不足があったという見方も示され、業界全体での反省が求められました。

この問題は、裁判官という立場にある人物が、特定の職業に対する偏見に基づいた発言をすることで、いかに社会に悪影響を与えるかを示す象徴的な事例として記憶されています。

関連する投稿をみつける