『キングダム』と函谷関（かんこくかん）は、漫画・アニメで描かれる「合従軍編」の舞台であり、秦国存亡の危機をかけた「函谷関の戦い」で中心となる、歴史上（史実）の要衝です。合従軍が秦国を滅ぼすために攻め入った「天下第一関」と呼ばれる難関で、秦軍がこれを守り抜くことで物語の大きな転換点となった、非常に重要な場所・出来事です。

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投稿

臼井優

2025/12/30

『キングダム』と函谷関（かんこくかん）は、漫画・アニメで描かれる「合従軍編」の舞台であり、秦国存亡の危機をかけた「函谷関の戦い」で中心となる、歴史上（史実）の要衝です。合従軍が秦国を滅ぼすために攻め入った「天下第一関」と呼ばれる難関で、秦軍がこれを守り抜くことで物語の大きな転換点となった、非常に重要な場所・出来事です。
函谷関とは
場所: 中国の黄河の南岸、現在の河南省に位置する峡谷にある関所。
歴史的意義: 洛陽（東）と西安（西）を結ぶ道の中間にあり、古くから「天下第一関」とも呼ばれる、中国最古級の要衝でした。
史実: 紀元前241年、楚・趙・魏・韓・燕の五国が秦を滅ぼすために結んだ合従軍が、秦の国門である函谷関に攻め寄せた、実際にあった大規模な戦いです。
キングダムにおける函谷関
「合従軍編」のクライマックス: 主人公の信（李信）や嬴政（えいせい）が所属する秦軍が、国を滅ぼすべく攻めてきた大軍を、この函谷関で迎え撃ちます。
物語の展開: 秦軍は当初劣勢に立たされますが、蒙恬や信、王賁などの活躍、そして嬴政の決断により、函谷関を守り抜き、合従軍を退けることに成功します。
「蕞（さい）の戦い」との連動: 函谷関が突破されかけた際には、王都・咸陽の手前にある「蕞」で、信が龐煖を撃退するなど、国家の命運をかけた戦いが繰り広げられました。
『キングダム』の「函谷関の戦い」は、史実をベースにしながらも、漫画・アニメならではのドラマチックな展開で描かれ、ファンにとって非常に人気の高いエピソードとなっています。