昨日の散歩記録✍️その3｜泡沫𓈒𓋜𓈒𓏸の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

なんか

俺は元来陰キャで

必死でそうじゃなくなるように取り繕ってた人間だった

クラスや学年の中でもヒエラルキー的なのがあってさ

なんとか高校デビューで取り繕ってた

その中でもヒエラルキー上の女子群がいて

そのリーダー的な女子がすんげーいい奴だった

なんていうか、わけへだてない？

単にそういう性格だったのかもしれない

でも、だから俺も結構馴染めてた

俺はどっちかっていうと職人気質で

当時軽音部でドラムやってた

文化祭でボーカルがダメになって

その女子にボーカルを頼んだ

歌が上手いのも知ってたから

快く受けてくれて

一時だけど

すごく楽しい時間を過ごした

文化祭も成功して

雇った音響さんからはプロを目指した方がいいと言ってもらえた

20歳を超えて

俺は東京に出た

その子もたまたま東京にくると、連絡が来た

俺は自分で会社を起こしてて

死ぬほど忙しかった

その子がくる直前になって、俺はどうしても外せない予定が入ってしまった

どうしてだろう

いまでもあの時のことがやるせない

本当にごめんと思ってる

でも、あのときは本当にいっぱいいっぱいでなんて

ただの言い訳で

俺はどんなに取り繕ったところで根が陰キャで

自分から好きだなんて言えたりしない

でも向こうはずっと

いろんなフラグ立ててくれてた

ヒエラルキー女子グループ同士の会話で

「ドラム叩いてるときのあいつ本当にかっこいいよ、本当に付き合いたいもん」

って俺に聞こえるように言ってたとき

俺がどうしても行けなくなってしまったとき

「もうあたしは何回も来れないんだヨ」

と言ってきたとき

俺なんかが手が届くような存在じゃなかった、マドンナ的な存在のその子が

「◯◯（俺の名前）に、会いに行くためだったのに」
と言ってくれたこと

今でも思い出すよ

ありがとう

俺が今こうしていられるのは

この思い出があったからだと思う

そんな風に言ってくれてるのに

俺は「その子が俺のことなんて相手にしてるわけない」と決めつけて

その後本当は俺から地元に行ってでも誘いたかったけど

俺から誘われたりしたら迷惑だろうって決めつけて

その後誘うことはなかった

その後、その子から東京にくることもなかった

結局その子はその何年か後結婚した

俺も結婚した

今でも俺の勘違いなのかもしれない

俺がイタイだけなのかもしれない

でも、あのとき確かに俺は好きだったこと

俺の手の届かない存在であったこと

でも、分け隔てなく接してくれて

とても楽しかったこと

今も、感謝してる

大人になっても人間の怖さを知ったけど

そういう人がいたこと

それが本当に救いになってる

変な言い方だけど

存在してくれてありがとう

俺のことを

高校だけじゃなく、卒業してからも何年も気にかけてくれてありがとう

あなたの存在があったから今も、希望を持って生きれています

ありがとう