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臼井優

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エンクロージャー(囲い込み)とブロック経済は、それぞれ異なる時代背景と目的を持つ経済的な概念ですが、どちらも「排他性」や「管理」といった要素を含んでいます。
エンクロージャー(囲い込み運動)
エンクロージャーは主にイギリスの歴史における土地制度の変革を指します。
目的: 従来は共同で利用されていた農地(コモンズ)や未開墾地を柵などで囲い込み、私有地とすること。
時期: 第一次囲い込み(15世紀〜16世紀頃)と第二次囲い込み(18世紀〜19世紀頃)の二つの波があります。
影響:
農業の効率化: 共同地が私有地になることで、地主による大規模で効率的な農業経営(資本主義的農業)が可能になりました。
農民の困窮: 土地を失った多くの農民は都市へ流入し、産業革命における労働力となりましたが、同時に貧富の差の拡大や都市の貧困問題を引き起こしました。
ブロック経済
ブロック経済は、国家や国家群が特定の経済圏(ブロック)を作り、その内部での貿易を活発化させつつ、外部の国々に対しては高い関税などの障壁を設けて締め出す政策です。
目的: 世界恐慌(1929年)後の深刻な不況の中、自国の産業や経済を守り、経済的自立を図ること。
時期: 1930年代に主要国(イギリス、フランス、アメリカ、日本など)で採用されました。
影響:
国際貿易の停滞: 各国が保護貿易政策を取ったため、世界全体の貿易量が減少し、恐慌が長期化・深刻化しました。
国際関係の悪化: 資源や市場を求めてブロック経済圏を拡大しようとする動きが、第二次世界大戦の遠因の一つとなりました。
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エンクロージャー(囲い込み)とブロック経済は、それぞれ異なる時代背景と目的を持つ経済的な概念ですが、どちらも「排他性」や「管理」といった要素を含んでいます。