この木はきのこかもしれないし、私が今生きている世界はぜーんぶ誰かの脳みその中なのかもしれない。このイルミネーションも大きな手で誰かが編み編みしたのかなあ、誘ってくれたら手伝ったのに。

この木はきのこかもしれないし、私が今生きている世界はぜーんぶ誰かの脳みその中なのかもしれない。このイルミネーションも大きな手で誰かが編み編みしたのかなあ、誘ってくれたら手伝ったのに。
生きてたらこわいこともある。怖いことばっかり。とくに夜中のトイレ。
かなしいことに気を取られる癖は、自分から悲しいこと想像しちゃう癖は、今この瞬間の幸せを、人からもらった愛情をも見えなくする。トイレが近くにあるってあたりまえじゃない。トイレを家に作ろうって考えた天才だれ。心が動くことってあたりまえじゃない。心動くようにしようって考えた天才だれ。感情を感じれることって当たり前じゃない。なにもかんじれなくってまやくもきかなくてだいすきが無になってしまうことがある。生き残るためにひっしにのうみそきゅうけい中。あんなにだいすきだったものもおともひともことばもかぜもそらもほしもはなもつちもにおいもおもいでもすべて何も感じなくなる。ことがある。いやになるくらい口に箸を運んでいた手も、冷蔵庫に無意識に向かう足も、だらだらさいこーって思うために仕方なく労働してた体も、ぜーんぶ動かなくなる。ことがある。
そんな日が続いて、消えちゃいたくなることもある。こんな機能いらないのに。学校じゃ操作方法、教えてくれなかった。
何のために生まれてきたのか。誰も教えてくれないから、幸せになるため愛を感じるためってことにする。人類創造主がいてその人はわたしのこと愛してるの。上手に生きる才能は人一倍どころか人五百倍ないから物語という名の麻薬を呑んで吸って。この命は、紀元前から受け継がれ続けた沢山の人間から愛され求められた現時点での最終形態。なんかこの世に召喚されちゃったし仕方なく呼吸がいるみたい。そんな中でわたしは大事に受け継がれた貴重なDNAをもつ生き残りの一人なの。
幽霊はみんなひょうきんもので、よーく見たら変顔している麻薬もあるよ。これを吸えば夜中のトイレも苦しくて動けない時も克服、だって幽霊がよこで変な顔してるもん。そんなことを見る脳がしょっちゅう休憩しちゃうの、困っちゃう。よって人類には犬猫が必要だったのだ！人類にいま足りないのは犬猫。犬猫はただ可愛いだけで人間のそばに食べられずに労働なしで餌を与えられる。食べてる人もいるけど。わたしは食べないからこの理論は通用します。私の脳が見てる世界に私は存在しているから。
みしらぬだれかのことも、「この人も沢山の人間に愛されてきた人間でこんな悲しい世界で生き延びた仲間の一人だ」と思うと、ちょこっと優しくなったりならなかったり、大切なのは自分が苦しまなくて済むかどうか。苦しむ時は手放そう。でも苦しめば苦しむほどあなたは幸せを感じることができる才能が人五百倍あるってことになる。手放せなければ、感じて苦しんで、痛い目見てそれに飽きたら、多分お腹すいてるよ。慣れるって良い側面もあるのだね。好きなものたべよ。食べたくなかったら食べなくても良い。あったかいお風呂に浸かろ。お風呂やだったら入らなくて良い。脳が動くなら動かさないように睡眠。寝れない時は、寝なくても...寝れないと困るからお薬に頼ろう。何にもしなくて良いの、生き延びることがあなたの使命。頼れるものにも頼れないものにもぜーんぶ頼って、贅沢な言葉沢山かけるの。言葉はむりょーだしかけなきゃ損でしょ。
美味しいねって言ったらもっと美味しくなるなら言わなきゃ損だね。悲しくなる言葉むりょーだし使うのは、やめてみてもいいよ。自分にはどんな言葉をかけるのか、あなたはひとつひとつ選ぶことができるの。心がある特権なの。
けっきょくじぶんのことだけど、だってしあわせになるためにうまれてきちゃったから、迷惑かけなきゃ良いでしょ。迷惑かけたって完璧な子より親しみがあるし、愛される価値が私たちにはあるでしょ。と強気でGO。
そんなことを大事なわたしにはもちろん、だいじなあなたにも、だれかのだいじなあなたにも、だいじだと気付いてないあなたにも、届いたら良いかもしれないし、まあ届かなくてもいい。思考回路なんてしあわせなかんちがいで満たしていい。だって、いつひとってしぬのかわかんないもん。いま心臓発作で死んじゃうかも。思い立って死んじゃうかも。死んだらやだよ。今の私にとってはなんにも知らないあなただけど、たくさんの人から愛された最終形態、極上のDNA保有者。人は一人で繁殖できない。生き延びれない。創造主は人がギリギリまで死にたいと思わないように作ってる。でも限界突破すると思うようになる。いじわるなのか救おうとしてるのか。もしかしたらわたしにとって大切になるかもだから、もうちょっとあなたが必要だよ。いじわるかもだけど、生き延びるためにがんばらないをがんばって。
もしかして創造主は美味しい強いDNAを食べたくて、コトコト煮込んでる最中なのかな。
と考えていたらきのこたっぷりのコトコト煮込んだちゃんこ鍋食べたくなってきた。