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珠雅(しゅが)
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第一章:東方浄瑠璃からの旅立ち
私の居所は、東の果てにある「浄瑠璃世界」。そこは瑠璃の床が広がり、汚れなき光に満ちた場所だ。しかし、私はそこを離れることにした。異世界と呼ばれる混沌の地から、ひどく濁った悲鳴が聞こえてきたからだ。左手には、あらゆる病を癒す「薬壺(やっこ)」を携え、私は光の粒子となって境界を越えた。
第二章:青い肌の異邦人
転生した先は、魔法と剣が支配する異世界だった。私の肌は瑠璃色に輝き、人々はこの姿を「呪い」か「奇跡」かと疑った。だが、私はただの薬師(くすし)として村に入った。かつて立てた「十二の大願」——自らの光で衆生の闇を照らすという誓いは、この世界でも変わることはない。
第三章:日光と月光の守護
私一人では、広大な世界の隅々までは手が届かない。そこで、頼もしい二人の旅の伴侶を呼び寄せた。昼の太陽のように熱く活力を与える「日光菩薩」と、夜の月のように静かに心を鎮める「月光菩薩」だ。彼らは私の両脇に立ち、絶え間なく押し寄せる負のエネルギーを浄化していく。私たちは、冒険者ギルドではなく「救済の聖域」として知られるようになった。
第四章:薬壺に秘められた万能薬
この世界の治癒魔法(ヒール)は傷を塞ぐが、心の欠損や業(カルマ)までは癒せない。私の持つ薬壺の中身は、物質的な薬ではない。それは「智慧」と「慈悲」を凝縮した霊薬だ。戦いで視力を失った騎士、絶望に震える孤児。彼らに壺の蓋を開け、瑠璃色の光を注ぐ。それは現世における救い、すなわち「現世利益」の具現化である。
第五章:十二神将の出陣
魔王の軍勢が、癒しの聖域を壊滅させようと迫った。私は静かに印を結ぶ。すると、私の誓いを守護する「十二神将」たちが空間を裂いて現れた。それぞれが七千もの眷属を率い、凄まじい武力で魔を退ける。彼らは私の一部であり、同時に私の「願い」を現実のものとする牙だ。私は戦うのではない、調和を乱す病根を取り除くだけだ。
第六章:瑠璃光は消えず
戦乱が収まり、人々に笑顔が戻る。私は特定の王に仕えることも、神として君臨することもしない。ただ、病に苦しむ者がいれば、どこへでもその「青い光」を届けるだけだ。私の体は、この世界に溶け込む透明な瑠璃となり、今も誰かの傍らで輝いている。私が「薬師瑠璃光如来」と呼ばれるのは、この物語が続く限り、苦しみの終焉を約束しているからだ。
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[完]

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猫型のアレを
この1年、大変長らくお待たせいたしました。
幸せな時間、辛い時間、楽しい時間、苦しい時間…それぞれ色んな時をお過ごしになられていたことと思います。
そんなステキな皆さまのおかげで今日を迎えることができました!心から感謝を申し上げます。
本日、わたくしの誕生日でございます。
ごゆっくりお過ごしくださいませ。

❄️雪男❄️
②Cat
③Wing
④POP
⑤Christmas
⑥Holy Nignt 動く背景
⑦??? No.7
求▷①②6500星粒 or
5枚目不死鳥ののろい無期限
③⑥1500星粒
④⑤1000星粒
⑦星粒要相談
DMかコメントお待ちしております!







りみ
私、お薬ナビから医師の許可なしで、
無断でいろんなお薬買って飲んでたから、
怒られる気がする...(´•̥ω•̥`)

アザミ

ミホ𖤐 ̖́-

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🤙また

えいけ
止めてくれ!
電車の中で笑いを堪えるのが大変
(≧∇≦)
#あうぇいく

グゥム

湖月音

瑞希

カフェ
こういう時代があったこと
石破さんは覚えているのかしら?
この時代の方が
今の日本の米問題知ったら
ガッカリするよ?
#書写食堂
#HASE硝子工房
#Tonoandlims


うっち
暑いし何作ったらいいかわからん。
双子弟、多分素麺好きじゃないんよな。
ご飯ものも進み悪しい、みんな夏場何食べさせてんの??

あたい
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おじゃ

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