投稿

あこ
高野和明/著
角川書店
「ジェノサイド」というなんとも不穏な題名である。日本語に直せば「虐殺」が1番わかりやすいだろうか?
とても素晴らしい小説だった。
この本では主に2人の主人公の話が交互に描かれていく。
日本では、薬学部大学院生の古賀研人。アメリカ人の傭兵イエーガー。
それぞれ日本とアフリカで、自分との、他の人との闘いを繰り広げていく。
古賀は、父親から託された「人を救うための知」を追求していくのだが、巨大な国家、企業の論理に追われて、命を狙われていく存在。
イェーガーは、傭兵で我が子を守るためにさらに多くの命を奪わざるを得ない矛盾を背負う、暴力・軍事・国策の象徴。
この二人は対照的でありながら、どちらも「正しさ」を胸に行動している点が重要なのだ。
そこに、「超人類」とでも呼ぶべきアキリが最重要人物として、護るべき存在として絡まってくる。
本作が恐ろしいのは、本当の悪人という悪人が出てこない点にある。
誰もが、個人的なトラウマを抱えながらも、最善と思う行動をとる。
それぞれに違った立場での「最善」は果たして人類にとって正しいのか?という問いを読者にこれでもかと突きつけてくる。
命に優先順位はつけるしかないのか?
そもそも、科学は誰のために進化していくのか?
人間は、自分が安全圏にいる時、他者の悲しみを見て見ぬふりをしていないか?
「ジェノサイド」は、SFの形をとった“人間中心文明そのものへの告発”でもある。
読み終えたあとは、ホッとする温かい気持ちになるが、その反面、世界のニュース、医療システムの現実、そして何よりも今世界中で起こっている戦争、抗争の見え方が違ってくる。
それは確実に違ってくるーー
それこそが、この本の本当の「力」であるのだ。

コメント
関連する投稿をみつける

らら子

みょみょみょーみょ
代理出品!
出
Have fun 500粒
Sweet dreams 300粒
セットで700粒
交渉◎
気軽にDMください!



るんるん
でも全くダメだろそんなのはとも思ってなくて
Gravityにはそういう機能付けばみんな
ウィンウィンじゃなかろうか?w
(出会いたい人グループ)
でも出会いの場の1つがここで最高のパートナーが
出来たら凄くない?
もちろん友達だったけどそのうち…
みたいな展開なら拍手したいよ🙌
全く分からないけどそういうアプリとか
あるんならそちらへどうぞなんだけどねw
(私には未知の世界)
あ!私?
プラベあんまり言いたく無いけど全く出会いは
求めてませんw悪しからず[ほっとする]
男女関係なくお友達なら大歓迎[おねがい]
もっとみる 
話題の投稿をみつける

パブロ
卒コンからもう一週間経ったんだね

ルピ

玉響吹
お昼ご飯を食べたら廃墟にでも 行こうかなと

蜜柑畑
MFAMSの意味は?
MFAMSは「Multi-Functional Adaptive Management System」の略称で、主に環境管理や資源管理の分野で使用されます。このシステムは、複数の機能を持ち、適応的な管理を行うためのフレームワークを提供します。具体的には、以下のような特徴があります。
多機能性: 環境データの収集、分析、報告を行う機能を持ち、さまざまな管理ニーズに対応します。
適応性: 環境の変化に応じて管理戦略を調整できるため、持続可能な資源利用が可能です。
分野: 環境科学、農業、林業、水資源管理など、幅広い分野で利用されています。
このシステムを導入することで、より効率的で持続可能な管理が実現できるため、特に環境保護や資源の最適利用を目指す組織にとって重要なツールとなっています。

ちとせ
牙狼のラスボスってみんな美しいもんなぁ……

義理👠

花🌸
MFAMSはどのような内容を扱う?
MFAMSは、主に以下の内容を扱います。
データ管理: MFAMSは、データの収集、分析、管理に特化したシステムです。これにより、ユーザーは効率的に情報を整理し、必要なデータに迅速にアクセスできます。
プロジェクト管理: プロジェクトの進行状況を追跡し、タスクの割り当てや進捗の確認が可能です。これにより、チーム全体の生産性を向上させることができます。
レポート作成: 自動的にレポートを生成し、データの可視化を行います。これにより、意思決定をサポートするための重要な情報を提供します。
ユーザー管理: ユーザーの権限設定やアクセス管理ができるため、セキュリティを確保しつつ、必要な情報を適切に共有できます。
このように、MFAMSはデータの効率的な管理とプロジェクトの円滑な進行を支援するためのツールです。

なお
#ひるおび

のっぴ

みと・
もっとみる 
関連検索ワード


774273
だいぶ前に読みましたが、ジャケに惹かれてでした。読んだら、内容が凄い事になってました。
こう
凄い作品ですよね。 本棚にずっと置いて時々読み返してます。
太宰
壮大な作品でした。虐殺器官のようなディストピアがなく、希望をもてるトーンが良かったです[笑う]