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な
光の門をくぐった瞬間、
エイルとマヤは柔らかな風に包まれた。
そこは庭の続きではなかった。
見覚えのない、けれどどこか懐かしい空間——
まるで“想い出の欠片”だけでできた世界のようだった。
空は薄い桃色に染まり、
地面には水面のように透明な道が伸びている。
道の下には、二人の過去がゆらゆらと映し出されていた。
マヤの幼い姿。
泣きながら枯れた庭を抱えている彼女。
一方には、エイルが父を必死に呼ぶ姿。
守れなかった日、後悔が刻まれた夜。
二人は足を止める。
「……これは。」
エイルが呟くと、
どこからともなく声が響いた。
——“これは歩んできた道。
そして、これから選び直すための道でもある。”
マヤは強く息をのんだ。
この空間は、花彩命の庭が作り出した
“心そのものの回廊”なのだと直感で理解した。
「ねぇ、エイル。」
マヤは小さく囁いた。
「これ……怖くない?」
エイルはゆっくりと頷いた。
けれどその表情には迷いよりも“覚悟”が宿っていた。
「怖いよ。
でも——もう逃げないって決めたんだ。」
その言葉に、マヤの胸が熱くなった。
ふと足元の道に新たな光が差し込み、
水面のように揺れていた景色が切り替わる。
そこに映ったのは——
二人の未来。
ぼんやりとした輪郭。
まだはっきりしない姿。
けれど、二人が並んで歩いていることだけは確かだった。
エイルが目を細める。
「……これ、俺たち……?」
マヤはゆっくりとその未来の影を見つめた。
二人で肩を寄せ、同じ方向を見ている。
争いも、不安も、重荷も、そこにはなかった。
「……こんな未来、あるのかな。」
ぽつりと漏らした声は、
願いにも、恐れにも聞こえた。
エイルはそっとマヤの手を握った。
「あるよ。
選べば、きっと。」
一瞬、マヤの視界が滲んだ。
彼にこんな言葉を言われる日が来るなど、
想像したこともなかった。
——変わったのはエイルだけじゃない。
——私も、変わり始めている。
その瞬間、道の奥が柔らかく輝いた。
風が二人を押すように流れ、
次の景色がゆっくりと浮かび上がる。
そこには、巨大な一本の樹があった。
幹は淡い金色に輝き、
枝には無数の“未来の花”が揺れていた。
花はまだ蕾で、
どんな色にも咲くことができるように
透明な光だけをまとっていた。
マヤは言葉を失った。
美しさに胸が震え、息すら忘れそうだった。
「……すごい。」
「これが……庭の中心……?」
エイルが驚いた声で呟いた。
すると再び“声ではない声”が響いた。
——“二人の選ぶ未来を、この樹に託しなさい。”
——“恐れをも手放し、共に歩むと決めるのなら、
この樹はきっと花を咲かせる。”
マヤはエイルを見つめた。
エイルもまた、マヤを見返す。
言葉はない。
けれど、どちらの瞳にも
同じ決意が宿っていた。
エイルがそっと歩み寄り、
樹の幹に手を触れた。
マヤもその隣に並び、
躊躇いながらも自分の手を重ねた。
瞬間、樹が大きく震えた。
光が爆ぜるように広がり、
枝に連なる蕾が一斉に脈打つように光り始める。
マヤの心臓も、その鼓動に合わせるように高鳴った。
花が——
ゆっくりと
ゆっくりと——
開いていく。
まず一輪。
次にまた一輪。
やがて、数えきれないほどの花が
一斉に咲き始めた。
その色は、二人の心が混ざり合ったような、
どこにも存在しない“新しい色”だった。
マヤは息を呑み、
エイルは震える声で言った。
「マヤ……
俺たちの未来が……
こんなふうに……」
マヤは涙をこぼしながら微笑んだ。
「うん……
こんなにも……綺麗なんだね……」
光の花々が降るように舞い、
二人の頬に触れ、肩に落ち、
そのすべてが祝福に満ちていた。
そして樹が放つ光は、
さらに強く——
二人を包み込み、
世界を白く染めていった。
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