俺が話して、変って笑うだけだったらお前じゃなくてもいい

きょうは、そう。
五時から物語が動き出した。
周りはすでに温まりきっていて、
私だけが、まだ昨日の疲れを引きずっている。
序盤はチルタイム。
この体、どうやらディーゼル仕様らしい。
会話のキレも、ツッコミも、少し遅れてやってくる。

転機は、いつも突然だ。
待機していたその時、予定より一時間も早く届いた呼び出しのメール。
誤送信だろうと放っておいたら、
今度は車体が揺れた。
地震かと思ったその揺れは、「来い」という合図だった。

そこからは一気に歯車が噛み合い、
気づけば、いつもの私の温度に戻っていた。
一軒目を終え、次の目的地へ向かう途中、
片側一車線の向こう側で、車両トラブル。
反対車線は、ゆっくりと渋滞を育てていた。

信号が赤に変わるのを見て、私は手前で止まる。
一台、二台。
手を挙げ、会釈を返してくれる。
こちらこそ、と思いながら、
小さな善意に気分が緩んだ、その時。

三台目。
手を挙げていると思ったそれは、
よく見れば、中指だった。
可笑しさと、腹立たしさ。
正反対の感情が、胸の中でぶつかり合う。

すぐに仲間へ顛末を報告し、
笑ってもらえたことで、気持ちは救われた。
それでいい。今日は、それでいい。
クリスマスが近づくと、人は少し荒れるらしい。
だからこそ、笑うことは大事だと、改めて思う。

それから、いつもの部屋の縁で、
「会ってみてほしい」と言われていた人物と出会った。
結論から言おう。ぶっ飛んでいた。
私など塵芥。
そのニューキャラクターは、はるか遠くにいた。
いつか、皆にも会ってほしい。
仲良くなれたら、その時に。

仕事の終わりは、待ちとの戦い。
今日、気づいてしまった。
待機の時間、私はひどく黄昏れている。
これもまた、新しい自分の発見だ。

仕事終わり、友と話す。
その友は、仏のように穏やかなオーラを纏っていた。
もし私にハンターハンターの「凝」が使えたなら、
きっと、その静かな光がはっきり見えただろう。
友もまた、新しい世界を見てきたのかもしれない。

そんな一日を終え、明日に備える。
クリスマス前、心が荒れやすい季節だからこそ、
どうか気をつけて。
少しでも多くの人が、
幸せな気持ちで過ごせますように。