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Osamu

Osamu

別れを告げるたび
私は少しずつ死んでいく
名もなき彷徨の狭間に

月明かりに照らされた幽冥を
盲目的にさまよい
悔恨のなかで
闇に身を隠し
その背中を静かに見つめる

邪魔はしたくない
嘆きもしたくない
たとえ茫然と
残された星々を眺めても
ただ痴れ者めく想うだけ
それは君の瞳のようだと

たとえ息もできないほど
押し潰されても
神の慈悲を前に
朦朧とする意識のなかで
私は相変わらず
心は昔のまま

もしまた君に会えたとして
時の流れに記憶が消え去っても
やはり詫びの言葉を捧げるだろう

もし君と見知らぬ人のごとくすれ違っても
その幸運にただ感謝する
なぜなら
もう一度別れを告げずに済むから
この偶然の出会いに
ただ静かに感謝する
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