共感で繋がるSNS
GRAVITY(グラビティ) SNS

投稿

肉の囁き.

肉の囁き.

記憶は腐敗するものである。それはあなたの暗闇の中に潜み、清潔で乾いた骨ではなく、湿った生きた腐敗である。それは脈打つ。時折、世界が静まり返った時、目の奥で病的な粘液のような脈動を感じ、骨の髄に響く囁きが、あなた自身のものではないことを知る。
あなたは思い出したいとは思わない。世界が毎朝するように、夜を完全に忘れたいのだ。あなたはそれを夢のようにしたい。朝日の最初の光で溶けて消えるような、曖昧で軽やかなもの。名もなき不安の消えゆく糸を掴み、ただ…手放したい。それが何にもならないように、太陽が焼き尽くす霧のように解けていくのを見たい。

しかし、それは離れない。それは爪を立てている。

この現実、あの時の目覚めの恐怖は、檻だ。あなたは毎呼吸でその柵を感じ、肌への冷たい圧迫を感じる。顔、言葉、痛みの瞬間のかつてない残酷な角度は、あなたの現在のガラスに刻み込まれ、あなたはそれらのひび割れを通してすべてを見ざるを得ない。

だからあなたは逃避を渇望する。旅ではなく、蒸発を。

あなたは静かな、内面の健忘症を夢見る。神話的な川からの優しい一口。死ではなく、間違った部分を全て削り取られた新たな姿に彫刻されること。写真を眺めて、他人の人生を観察するような、礼儀正しい遠い好奇心しか感じないこと。名前を聞いて、音だけを感じ、意味は感じないこと。幽霊に悩まされずに世界を行き来すること。
あなたは、生涯の知恵を、自分の頭蓋骨の中の空白で美しい沈黙の一瞬と交換するだろう。あなたは、自分の名前を、虚無の至福、消去された平和と交換するだろう。
しかし、暗闇の中のそれ…それは忘れ去られることを望まない。それは記憶を餌にする。それはあなたの思考に指を巻きつけ、強く握りしめる。それは「忘れることは死ぬことだ」と囁き、「痛みこそがあなた自身だ」と囁く。
そして、最も弱い瞬間、あなたは腐敗が正しいのかと疑問に思う。全てを掻き出したら、残るのはかつてあった場所の空虚で反響する形だけなのかと。清潔で白く、恐ろしい空虚さ。
#N
GRAVITY

Subete No Mono No Owari Wa Sugu Ni Yattekuru.7

Rory in early 20s

GRAVITY
GRAVITY84
話題の投稿をみつける
関連検索ワード

記憶は腐敗するものである。それはあなたの暗闇の中に潜み、清潔で乾いた骨ではなく、湿った生きた腐敗である。それは脈打つ。時折、世界が静まり返った時、目の奥で病的な粘液のような脈動を感じ、骨の髄に響く囁きが、あなた自身のものではないことを知る。