落ちぶれた半次郎を招き入れる万菊の手が目に焼き付いて離れない。老いさらばえた身で手を最小限に動かす、ただその所作だけで国宝たるべき理由がわかる。そして血を持たざる身の行く末も。ここにはきれいなものはない。道を極めるも壮絶、そしてやり尽くした孤独もまた壮絶。#映画国宝