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子供の頃は、「自衛隊が戦国時代にタイムスリップして武田信玄らを倒して……」という奇想天外に過ぎるストーリーに追いつけなかったが、21世紀になって、すなわち大人になって、これまで食い足りなかった部分がすんなり消化できたように思う。
何よりも規律を重んじる軍隊式団体の自衛隊を「理性の代表」とするなら、戦国時代の武将たちは「野性に勝る武闘派」だ。
千葉真一が演じる伊庭三尉は、冒頭でこそ陸自の幹部らしい振る舞いを見せるが、夏八木勲が扮する景虎と出会い意気投合することで眠っていた闘争の心に火がつき、景虎の野望でもあった天下統一を目論むようになる。
家族や恋人が残る昭和に帰りたがる隊員も多かったなかで、やがて伊庭と部下との間に溝ができる。「息の詰まる昭和の時代とは違う!」と部下を焚き付けながら、伊庭は戦国の世でいきいきと戦い始める。
なるほど、この映画は千葉真一がいなければ成り立たない作品だった、と思わざるを得ない。俳優という枠を越え本格的アクションスターを目指し、狭い日本では飽き足らず海外に活躍の場を広げたサニー・チバ。伊庭(いば)と千葉(ちば)という名前の類似からして、あの役柄は千葉真一と重なる部分が多々あったように思え、本人が晩年まで思い入れを語っていたということも頷ける。映画も役者も、まさに理性と野性の相剋である。
劇中、過去の因縁から矢野陸士長こと渡瀬恒彦と対決する場面は、言ってみれば覇権争いであり、伊庭がなぜ裏切り者の矢野一派を皆殺しにしたのかは容易に想像がつくだろう。
タイプスリップ、アクション、時代劇に群像劇。あの時代の角川映画らしい破茶滅茶具合を目にしながら、そもそもひとは生きる時代を選べない、という事実に気づかされた。選べないのなら、それぞれ与えられた環境で、めいめいが思い思いの生をまっとうするしかない、ということも。

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