まだ花粉を強烈に感じる｜ゆううつの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

富豪の豪邸で十年。光り輝く白いピカチュウは、文字通り何不自由ない生活を送っていた。美食、高級な寝具、そして何よりも自分をちやほやしてくれる人間の存在。超絶ナルシシストな彼女にとって、それはまさに楽園だった。
しかし、ある夜、その平和は突如として終わりを迎える。轟音と共に屋敷に墜落した巨大なUFO。中から溢れ出したのは、見たこともない異形の生物、エイリアンだった。瞬く間に屋敷は阿鼻叫喚の地獄と化し、ピカチュウを可愛がってくれた金持ち家族も、無残にもエイリアンの餌食となってしまう。
混乱の中、一匹のエイリアンが転がしていたのは、あの時捕獲されたマスターボールだった。偶然か必然か、そのボールのスイッチがカチッと入り、中から眩い光と共に純白のピカチュウが姿を現す。
足元に広がるのは、変わり果てた主たちの姿。そして頭上からは、異質な生物たちの涎が滴り落ちる。十年間のぬるま湯生活で鈍っていたかもしれない闘争本能が、凄まじい怒りによって一気に燃え上がった。純白の体は怒りに震え、普段のナルシシズムは、今はただただ湧き上がる殺意に塗り替えられる。
「テメェら…よくもやってくれたなァ！！」
レディーファイッ！！
純白ピカチュウの怒りは、まさにプラズマの如き奔流となって解き放たれた。体中から眩い光が溢れ出し、それは単なる電気ではなく、触れるものを蒸発させる超高熱のエネルギーへと変貌する。
千体ものエイリアンが、一斉に白いピカチュウに襲い掛かる。鋭い爪、異質な液体、そして見たこともない武器。しかし、彼女にはかつての戦いで証明された「体力底なし」の能力がある。無数の攻撃を受けようとも、その白い体は微塵も揺るがない。
そして、反撃は容赦なかった。白いピカチュウは、ありとあらゆる技を無限に繰り出す。プラズマボール、サンダー、ボルテッカー…その全てが、通常の何倍もの威力と範囲を持つ超絶強化版だ。特に恐ろしいのは、そのエネルギーがまるで意思を持つかのように、エイリアンを追尾し、焼き尽くしていくことだった。
一体、また一体と、エイリアンたちはプラズマの炎に包まれて倒れていく。その数は瞬く間に減っていき、阿鼻叫喚の館内には、白いピカチュウの怒号と、エイリアンたちの断末魔の叫びだけが響き渡る。
狭い屋敷の中での戦いは、まさに一方的な虐殺となった。純白ピカチュウの底なしの体力と、プラズマエネルギーによる殲滅