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【小説家さんを訪ねて４】　#まる婚活
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結婚は我慢である。
結婚は妥協である。

と、誰かが言った。
どこかの本にも書いていた。
相手も100％の完璧男じゃないし、私だって100％の完璧女じゃない。
だからお互いが妥協できるポイントを探して…

…ってそれ、どこまでの妥協の話よ。

心の中をフツフツと沸き立たせながら、私は笑顔だった。
小説家になれない私を「努力不足だから」と言われるのは悲しむ程度で済むが、
小説家に向かって具体的に行動をしっかり起こしている友人に対して「努力不足だから」と言われたことに腹が立ってしまった。

自分が出した話題だから「自分で撒いた種じゃん」と言われても仕方ないが、
そうやって貶される意図で出した話題じゃなかっただけに、なおさらそう思ってしまった。

『今日はありがとうございました』
お話を終えて、解散をした。
図らずも2人で同じ方向に歩いていく。
「別に俺に着いてこなくても…」

いや、車を駐車している方向がたまたま一緒なだけだから。

奇遇ですね～って一緒に歩いて行けばいいだけの話なのに、そんなに邪険にしなくてもいいじゃない…。

マウント取られて色々といわれても、お互い好きになれそうな前向きな態度が見えたら少しは救われたかもしれないが…　これはダメだなと感じた。

彼にも気持ちは無いのだろう。
ラインも全く来ないし。
（後日談だが、私は「今日はありがとうございました」のラインくらいお互いに送るべきだと思っているのだが、私から送っても彼からの返事は無かった）

直後「どうだった～？」とメッセージが入る。
結婚相談所のおばちゃんからだった。

「うちの近くに来てるなら、顔くらい出しなさいよ～　17時までなら空いてるわよ～」

小説家さんと会ったお店は、おばちゃんのいる結婚相談所からは徒歩５分の距離だった。

催促され、とりあえず私はお菓子屋さんに入って、適当な菓子折りを買った。

そうして、おばちゃんの結婚相談所に行く。

続きは【結婚相談所のおばちゃんに生で会う】編で。