虹色の天井からのぞく空色が一瞬こっちを睨んだかと思いきや近づいて来てほぉら夜空を見せてあげようと言ってきた。親しみのある声音に誘われて星降る漆黒のヴェールをかいくぐるとそこは地獄で、血塗れた奈落の底だった。どうしてそんなと思ったら真っ赤な林檎を手にしていたのは自分自身だった。