【感動実話】妊娠中に気づいた我が子の大切さ

【息子へ】
こんなに時間がかかったが君へ伝えて起きたい。

妊娠5ヶ月の頃、お腹も大きくなり初め周りからも
「大きくなってきたね～性別は?もっとお腹大きくなるねー」そう声をかけられてた。

私はやっとの思いでなんとか笑い本当にそうですよねと相槌を打った。

目頭はあつくなり涙を堪えるのに精一杯だった。
何故なら、お母さんは君を諦めないといけなかったから。毎日なんとか過ごしていた。

君と過ごせる最後の北海道旅行、
函館の展望台の夜景、凄く綺麗で
ああ、君にも見せたかった!!!!
そう思ったら涙が出て来た。
お母さんはお父さんにこんなお願いをしたんだ。

「旅行中に流星群のタイミングがある。この子を弔うために展望台にいって静かに過ごせる時間が欲しい」

お父さんは2つ返事でいいよっていってくれた。

君にお別れをいわなきゃね。
でもね、お母さんどうしても君に会いたかった。
君はどんな匂いがするのだろう。
どんな顔をしているのだろう。
どんな声で泣いてくれる?

今までなんとか抑えてきたこの思いを
この日だけはみすぼらしく子どものように
わんわん泣いて君を弔いたい

わたしのお腹にきてくれて本当にありがとう
元気に産むことが出来なくてごめんね

でもどうしようもないくらい
大事だよ

そう伝えたかった。
流星群当日の夜、お父さんに確認した
今日いくよね?

「行かないよ、疲れてるし、お酒飲みたいし」
「どうしても行きたいっていったよ。どうしてもお願いしたい」
「俺だって長距離運転して疲れてるんだ、我儘言うな、なんでも思い通りになると思うな」

その夜は、夜通し泣いた。

君を弔う時間も機会も貰えない。
瞼を何度も擦るから顔はパンパンになった。

ごめんね。
ちゃんとお別れ出来なくて。