富士を目指して攻めて寄する、大船小船、天(あま)の船、赤鬼青鬼黒鬼や、大蛇(おろち)、悪狐(あくこ)を先陣に、寄せ来る敵は空おおい、海を埋(うず)めてたちまちに、天日(てんじつ)暗くなりにけり、折しもあれや日の国に、一つほ光現れぬ、これこそ救いの大神と、救い求むる人々の、