スマホには便器より大腸菌が一杯いる。｜kouの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

僕は夜の左官屋。

お昼間の空を塗り尽くしていた青と同じ色に、特製のこんぺいとうをバケツいっぱい分だけ放り込み、よくかき混ぜる

こんぺいとうは、金星が西に登る、まだ明るいうちに金星人からもらいに行く。

金星人たちはおしゃべりですが、僕には何を言っているのかわからない。それでも、いつでも楽しそうなことは伝わってくる。一度くらい、悲しい思いをしていないと、こんなに楽しそうな雰囲気をおもてには出せないだろうと僕は思う。

「〜〜〜！！！」

「金星人さん、今日もありがとう」

きっと金星人たちにも僕が何を言っているのかは伝わらないと思うが、僕も彼らを見習って、感謝の雰囲気を出そうとする。それを見て金星人は楽しそうにしている。

こんぺいとう入りの青色ができたらハケを使って、少しずつ、そしてうすく塗っていく。何度も塗り重ねているうちに、闇のような色になっていく。しかしそれは本当には闇や黒などではない。
青を塗り重ねているから、まるでどこまでも潜って沈んでいけるかも。それに、こんぺいとうがきらきらひかっているから、その先が見えるかも。
そんな「濃い青」が、夜を作っている。

僕は夜の左官屋。
朝に来る他の左官のために、仕事の報告を掲示板に記したら、余ったこんぺいとうをひとかじり。帰ったら、深い眠りにつこうと思う。