壁越えの一手を探る旅路｜GRAVITY(グラビティ) SNS

今日も壁にぶち当たった
どうしてもその一手ができない、というかできるイメージが湧かない
いつもならできない一手もこうやればきっとできるんだろうとイメージぐらいは湧くのに、そこだけ靄がかかったみたいに何も見えない

がむしゃらにトライするも落ちるたびに悔しさが募り「今日はこんなおれで終わる日か…」と受け入れそうになった

悔しさでいっぱいの頭の中をスッキリさせたくて半袖のままだったけど外に出て冷気にあたった
スマホを開いた時、田中さんの「下を向いてる暇はあるのか」「できるまでやればできる」という言葉をふと思い出し、ここで終わりにしたくない気持ちに火がついた

でもこれで戻ったとしても、またきっとがむしゃらにトライして終わりなんじゃないかと思ってしまった、もうひと押し、あとなにかがあれば、確実な勇気へ繋がるなにかが、、、

そんな時今日登りに来る前たまたま読んでたハイキューのとある場面を思い出し、一番信頼しなきゃいけない自分のことを信頼していなかったことに気付いた、自分を信じ、自分を味方にする
筋弛緩方になったのか冷静になれ、少し気が楽になった

そしたらさっきまで可能性を感じなかったその一手が気のせいかもしれないレベルでほんの数秒止まってるように感じた、繰り返すとそれは気のせいじゃなくなった、止まるようになった

さぁ靄はなくなった、今日おまえは何者になる？

閉店間際ラストトライ、スタートから通しでトライしてみた、問題の一手を出すところまで来た、余力はあると信じ、重心を整え、一手を出す、止まった、足も切れてない、ここで落ちたくない、呼吸を絶やさず信じて慎重に一手を出し続けた、登れた、嬉しくて応援してくれた人に向かってガッツポーズしたら安堵からなのか口からよだれが出た

"自分を味方にする"

完登から得た一番のものは、何度もトライしてたった一回登れるようになった実力よりもこれに気付けたことでした