自分に都合のいい人だけじゃないよね？

共感で繋がるSNS

投稿

美乃家

2024/03/03

友に「自分に都合のいい人としか関わってないように見える」と言われた。

よく見てるなぁというのが一つと、この言葉の裏にある「自分とは性質の異なる人間とも付き合って学ぶべきだ」という呆れた人生哲学のどの部分をどう指摘すれば友を呪縛から解き放ってやれるかと考えるのが一つ。

言われたその時には「当たり前だろ！いい加減にしろ！」と返したような気がするが、これじゃあそんな哲学の持ち主である友にはただただ自分勝手な奴と思われただけだったかもしれない。

心配になるくらい真面目で素直な性格の裏に拗れに捻れた自己実現の欲を隠し持っているので、非常に不安定で、それに加えて僕と会った時がちょうど家業のことや結婚について考えなければならない時期で、山積みになった考え事を気分でつまみ食いしては元あった場所にも戻さず床や机の上にばら撒いて、結果精神がゴミ屋敷化しつつあったようです。

真面目な人間というのは他人と向き合うことはそれなりに上手いが、自分と向き合うとなるとてんでダメということがよくある。他人ついても考えて、自分についても考えて、ベッドに這いつくばるほど頭を悩ませてるうちに、人間は相手が自分と同じ種族か否かが判別できるになってくる。そして違う種族の人間には実のところ何を言ってもまるで伝わらないのだということも経験的に分かってくる。

そう考えると「自分に都合のいい人間」もとい「自分と同じ種族の人間」としか付き合わないというのはごくごく自然なことで、むしろ真面目で熱意のある人^_^が、到底受け入れられない意見をも「ふむふむ、なるほど」と心のうちでは自分の直感を叱りつけながら頷いている方がおかしな話である。

説教している当人すら経験したことのない「成功」をチラつかせて、実際は明後日の方向にある泥沼へと人間を導くような「哲学」の類には、どうか惑わされずに生きてほしい。友よ…