地方農村出身の懐石が語る震災への決意と都会の反応

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やっちん

2023/05/11

飲食でパートの時
「地震が東京に来たら復興のために自分の命を捧げたい」
思いの丈を皆に伝えた

鼻で笑われた　
その人は地方の農村から来た懐石の料理長だった

私の箸の持ち方も酷かった　そこも笑われる

意地悪と皮肉を沢山言われた

そんな料理長が　あるとき　私にこう言う

　「日本人は沢山悪いことしたんですよ　トンネルの中で死んでそのまま生き埋めになった捕虜が沢山居て　今も遺族が泣いています　僕の故郷に」

在日をひたすら隠していた私　パートが近所だしバレたら時給が下がる

本当にそんな時代だった　

でもその言葉に熱くまりまくり　意を決して

　「私は在日二世です　今度本名にします」

目が青いわけでもないが　同じアジア人だ
捕虜として使われてた方が私だ

ここも辞めなきゃな　噂がすぐ拡まる　言ってしまったよ　と思った

何故　日本で生命を捧げたいのか　その意味まで伝えなかったが
料理長も目頭を熱くし　その後は関係が良好だった

料理長　調停して離婚してその後半年　吐くほど
どの名前を名乗ろうか

娘達の結婚に支障が出ることなど　悩んだ結果

本名で生きることにしたよ　
笑えるでしょう？母国が喋れないけども。

#在日